でもね、昴……。


あたし、やっぱり
美帆と昴が仲良くしてるのなんて、見たくないの。

昴が美帆に笑い掛ける度、この胸は張り裂けそうで。



…怖いんだよ。

美帆に
昴を取られちゃうのが。


昴が、あたしの事なんか
どうでもいいってなっちゃうんじゃないかって

それが、すごく…怖いの。




けど、昴には
こんなあたしの気持ち

きっと
わからないんだろうなぁ。



…だって、あたしにもわからないもん。


昴が何を考えてるのか

何を、思ってるのか―――。



【Date】1/25 20:09
【To】 昴
【Sub】 無題
――――――――――
あたしの事、好き?





だから、聞けないよ。


そんな事、昴には
言えない。



言わなくていい事言っちゃって、嫌われたくないから…。



作り掛けのメールを削除して
あたしは携帯を閉じた。

そして、頭まで布団を被り
深く固く、瞼を閉じる。




そうする事で
全てを忘れられるような気がして。


だけど、夢の中ですら
昴の笑顔が浮かぶなんて…。


あたし、本当に重症だ。