祢六の身体はスッと起き上がり「じゃあ帰ろう」とベッドから出た。 祢六はどれだけマイペースなのよ・・・。 「あ、一くん!鞄持って来てくれたんだ」 「いや、持たされただけ」 祢六は一茶から鞄を受け取って肩にかけた。 保健室から玄関に向かう。 下校時間とだけあって廊下にはたくさんの生徒がいた。 .