傷付け合うわたしたち

 

人の目のないトイレに一人、呼び出される。


行きたいはずは無い。


だけど行こうと思った。


「ごめんね」と言ってくれた。


「仲良くしたい」と言ってくれた。


Bさん達から歩み寄ってくれたのは事実。


「ハナちゃんの都合に合わせる」とこちらの都合も聞いてくれた。


断る理由は無かった。


もし、手をあげられたら……。


わたしもやりかえすつもりだった。


相手は何人もいるだろう。


だから、「お昼休みなら」とわたしは言った。