わたしが小学生の頃。 学校には仲良しの女の子が四人いた。 いつも五人は一緒。 授業中は先生の眼を盗んで手紙の交換をしたり、休み時間が待ちきれなくて友達とアイコンタクトで会話したり。 学校が終わったらそのグループの中の誰かの家に遊びに行く。 毎日楽しくて楽しくて、夢中で過ごしていた。 自分のことで精いっぱい。 「一人の辛さ」 そんなことは思いもよらない日々。 だから気付かない。 人の痛みに……。