恋の公倍数(受験生+塾講師)



「わぁぁーーーーーー・・・ん・・・」




響く泣き声は、あまりにも悲しかった。



どうして泣かなければいけないの?


頑張って塾の合宿に来て、憧れの先生に気持ちを伝えて、

それだけを楽しみに来た子だっていっぱいいるのに、

どうして涙を流さなきゃいけないの?




「千夏・・・間違ってない。あんた、間違ってないよ!!私、千夏の頑張り、ずっと見てきたから。大丈夫だよ」




「みは・・・、みはる・・・ あたし、明日から・・・どうしたらいい?」





私を見上げた千夏の視線が、横へとずれる。



「まーちゃん・・・聞いてたの?」



「すまん。お前・・・よく頑張ったな。俺が褒めてやる。勉強も頑張って、恋も頑張って、こうして塾で親友も作ってさ・・・よくやってるよ」