闇を照らす光



地下は、ひんやりとした冷気で包まれていた。



その冷気は、雨に濡れた陽菜には体の温度を奪っていった。



「私…どうして…」


「ここに」っと言おうとしたが、思ったより大きく響いてしまい、陽菜は慌てて口を押さえたが…


「……お前か、封印を説いたのは」


低く、妖艶さを含んだ声が耳に入った。



いきなりした男の声に、陽菜はびくりと震え 声のした方を見た。



人形だも思っていた男の瞼が、ゆっくりと開いて 目の前にいた陽菜を見下ろした。



金色に光る瞳に、綺麗だと思いつつ陽菜は恐怖に怯えた。



「ぁ……あ…いやああぁぁー!!」


「女の声など、久しぶりに聞いたな」




悲鳴を上げながら、陽菜は震える足を動かし 牢屋を出て、開けっ放しの地下倉庫の扉まで必死に走った。



「……逃がさん」



男が呟いたと同時に、開かれていた扉が 何もなしに勢いよく閉まった。



「えっ!?どうして…!?開いてっお願い!」



陽菜は恐怖ゆえ、必死にガチャガチャと扉を叩いたが 開かない。



「無駄だ。いくらしても、私が説かない限り、扉は開かない」



男は話しをしながら、鉄格子に歩み寄る。