陽菜は、町外れの古い屋敷の前に立っていた。 雨に打たれながら、屋敷全体を見上げると門を通った。 黒い闇が屋敷を包み、一人の少女が闇に消えて行った。 昼と同じく、ギィ…っと微かな音を立てて扉が開いた。 …チリーン 陽菜は迷いもなく屋敷の地下へと足を進めた。 閉まった扉の向こうでは、警告するかのように、雷が鳴り響いた。 暗闇にも関わらず、陽菜は灯りも無く廊下から地下に続く階段を降りた。 陽菜が歩いた後には、ポタポタと水滴が落ちていた。