「ほら、入って。」 陸に布団に押し込まれた私。 それから陸も入ってくる。 それだけで心拍数が……… 陸がぎゅっと私の手を握る。 「風香の気持ちは嬉しいけど、まだ我慢しておくよ。」 「え……?」 「こうしてられるだけで幸せだから。」 そう言って笑った陸の顔は天使のように優しくて。 握られた手をぎゅっと握りかえした。 どこまでも優しい陸。 なんだか涙がでそうになった。 本当に… 好き………