「ずーっと陸の隣にいるよ。」 そう、陸に微笑みかける。 「風香……」 陸の笑顔。 その笑顔を見せてくれることがすごく嬉しい。 「ありがと…」 ギュッ…… 温かなぬくもり。 陸の腕に包まれた。 心地いいこの感じ…… 「誰か来たらどーするの?」 「大丈夫…こないよ。」 そうだよね。 それに私だってまだこのままでいたい。 そんなふたりのいる教室を、 夕日がてらしていた。