「なぁ…颯斗…。お前、誤解してるよ」 さっきの激しい口調と違い穏やかな口調で悠翔さんは彼に話しかける。 「何が誤解なんだ…」 彼の声が震えてる。 「彩香の好きなのは俺じゃなくて、お前…颯斗なんだよ」 「えっ…」 目を見開き悠翔さんを見る彼。 「彩香は今でも颯斗のことが好きなんだよ」 「嘘だ…」 「嘘じゃない!」 中井さんが、彼の背中を優しく擦る。 悠翔さんは私を抱えて立つ。 そして中井さんの傍に行き 「後は頼むぞ」 と、言うと、私たちは部屋を出てアパートを後にした。