貧乏姫と金持ち王子



「佐藤さん!何作ってるんですかぁ?」



スーパーのバイトの休憩中。


私は、10分でお昼ご飯を食べ終わり、マフラーを編んでいた。


そこへ凜ちゃんが休憩室に入って来た。


夏休みが終わったら辞めるかと思ったら今も来てるし…。



「マフラー編んでんだけど…」



私は凜ちゃんの顔を見ないで言った。



「今時、手編みのマフラーですかぁ?」



うるさい!
話しかけないでよ!



「悪い?」


「別に悪くないけど…彼氏さんにですかぁ?」


「そうだけど?」


「彼氏さんって、社会人ですよねぇ?手作りのマフラーって喜びますかねぇ?」


「えっ…」



編んでた手が止まった。
私は凜ちゃんの顔を見た。