私が彼に見とれてると……。 「俺が取ってあげるよ」 と、低いけど優しい声で言ってきた。 「えっ?い、いいんですか?」 私はパンプスを持ったまま、そう言った。 「これ持ってて?」 彼が私に傘を持つように言ってきた。 「でも……」 「いいからいいから。はい、傘持ってて?」 「…………あ、はい!」 私は彼から傘を受け取る。 ホントにいいのかなぁ……。 彼がパンプスを持って引っ張り始めた。