「へぇ~、幼なじみか! 何学部?」 いつのまにかあたしの目の前に移動している先輩に驚いていると、その質問に亮ちゃんが答えた。 「学部も何も、こいつ高2だし。」 「高校生?! かわいー!」 「お前、手出すなよ?」 女子高生という事実に大興奮している先輩に釘を差し、亮ちゃんはあたしに言った。 「りん! 帰り送ってくから、ちょっとついてきて。」 亮ちゃんの言葉に頷き、あたしは室内にいる先輩に軽く会釈をして亮ちゃんのあとを追いかけた。