――もう、昼だ。
何故か、今日は朝も昼も一度も看護婦さんもお医者さんも来なかった。
ゆっくりと私は起きあがる。
今日はなんだか調子がよいみたいだ。胸が苦しくなったり、息がぜいぜいしたりしない。
誰もいないなら、もしかしたら、中庭に行けるかもしれない。
ベッドから降りて立ち上がるとさすがに少し気持ち悪くなったけど、歩けないほどじゃない。
私は中庭に向かった。
寒い。
中庭は私の予想以上に寒かった。
入院着の上に何か羽織ってくるべきだったかも。
私はサンダルで雪の上に立っていた。足がとても冷たい。
けど、これが雪なんだ。雪が冷たいのは当たり前。
――よし、雪だるまをつくろう。
手のひらで雪をすくう。
両手でかき集めて、にぎる。
すぐに手のひらにころころできる大きさの雪玉ができた。
それを地面に転がす。
雪玉は雪の上を転がっていく。次第に大きくなりながら……
「あれ? 大きくなってない」
雪玉は最初に作ったときと同じ大きさで、雪の中にぽつんと置かれてる。
よくわからなかったけれど、私は最初の大きさが小さすぎたんだと思い、ぺたぺたと雪玉に雪を貼り付けた。
何故か、今日は朝も昼も一度も看護婦さんもお医者さんも来なかった。
ゆっくりと私は起きあがる。
今日はなんだか調子がよいみたいだ。胸が苦しくなったり、息がぜいぜいしたりしない。
誰もいないなら、もしかしたら、中庭に行けるかもしれない。
ベッドから降りて立ち上がるとさすがに少し気持ち悪くなったけど、歩けないほどじゃない。
私は中庭に向かった。
寒い。
中庭は私の予想以上に寒かった。
入院着の上に何か羽織ってくるべきだったかも。
私はサンダルで雪の上に立っていた。足がとても冷たい。
けど、これが雪なんだ。雪が冷たいのは当たり前。
――よし、雪だるまをつくろう。
手のひらで雪をすくう。
両手でかき集めて、にぎる。
すぐに手のひらにころころできる大きさの雪玉ができた。
それを地面に転がす。
雪玉は雪の上を転がっていく。次第に大きくなりながら……
「あれ? 大きくなってない」
雪玉は最初に作ったときと同じ大きさで、雪の中にぽつんと置かれてる。
よくわからなかったけれど、私は最初の大きさが小さすぎたんだと思い、ぺたぺたと雪玉に雪を貼り付けた。
