ミルクティーを飲み干してから、ユリは いつもの可愛い笑みを浮かべた 「 じゃあ、先輩 ありがとうございましたぁ~♪」 いつものぶりっ子言葉に 思わず 自分のミルクティーを噴き出しそうになる… なんだこの変わり様は… やばい この子 面白い… 立ち去る彼女の後ろ姿を見つめながら、 私のなかでの 有坂 百合という女の印象は大きく書き替えられた。 この普通の子にはない ユリの魅力に 優斗が、気付くことのないように。と、ひっそり願うばかりだ…。