兎は俺のモノ




部屋中に響き回るピアノ。

自然と体がうずうずして来た。

先輩が音階を引いたとたん

アタシの口が勝手に開いて歌い出した。







「♪----♪~♪」










やべぇ…。

兎…マジだったんだ。

てか、かなり上手い。

声が透き通る。

すっごく安定してて

耳に心地い。

しっかりしてんな。

俺は小さな身震いをした。