「ぅん? あ~。なんか美味しそうな 良いにお~い。」 アタシは夢を見ているのかな? 綺麗な部屋で 見事な料理…そして笑顔で作っている 啓…先輩の姿…ってえ? 啓先輩?? ガバッ! アタシが起きてみると 夢じゃなくて現実だった。 「ほら。兎。飯だ。」 アタシの前にあるテーブルが料理で 埋め尽くされていた。 「あの…。食べていいんですか?」 喉がごくりと鳴って 自分でもわかるくらい 目がきらきらしてる。