こんなこと…啓には言えないよ。 でも…啓は心配してくれてるし…。 でもやっぱり 言えないよ。 ごめんね。啓。 -----帰り道 兎は黙ったまま。 さっきよりも深刻そうな顔をしていた。 「兎。俺はお前の彼氏だよな? 彼女のお前がそんな顔してると 俺…辛いんだけど。 俺に言えないこと?」 「…。 ごめんなさい。ごめんなさい。」 兎はひたすら謝っていた。