時折アイスやミネラルウォーターをテーブルへ運ぶように言い付けられる俺。 いつもなら…… 「ちょっとチーフ一杯作って、ついでに呑んで行きなさい」 等と言ってその場に俺を入れたがるママだが、自らの手でそそくさと受け取る不自然。 「向こうで待機してて」 と、その席には他の誰も長居させたくない様子なのだ。 女の子達も俺が戻ると皆心配そうな顔で、「何かわかった事があった?」と、確認の視線を送ってくる。 が、俺は首を横に降る事しか出来ない。