少しうつむいた彼女は、いきなり入ってきたワシに驚いたようだった。 「あ…トミさん」 ホッとしたようにハルが言う。 「こんな時間に遊びに来てくれたのかい?」 23時近くなろうとしているのに、彼女はここにいる。 服装は普段着で、化粧も昼間みる顔より全然うすい。 きっと何かあって来たんだろうと、直感で思った。