アタシは彼と別れ、家に着いてから、すぐに服を脱いでベッドへ飛び込んだ。


本当に、すぐに忘れたかったから、そのためには寝るのが最善の方法だと思ったの。


夜の仕事を始めて、酔っ払って帰ってきて、服を脱ぎ下着のまま眠ることがどれだけキモチがいいことなのかを学んでしまってから……


アタシは常に下着で寝るようになっていた。




ベッドにダイブしたまま、掛け布団すらかけずにいた。


だって、アタシの部屋に入ってくるとしたら、妹かリナしかいないと思っていたから。


こんな真夜中に、誰かが家に来るなんて、考える方がおかしいもの。