「もう仕事終わるから、迎え来てくんない?」


「うん。分かった。」



彼もホストをやっていて、朝方から昼にかけての営業だったので、送り迎えが日課になっていた。



急いで車に乗り、彼の働く店の近くまで行く。



………



どのくらい待っただろう。

ここに着いてから、約1時間半が経過していた。



彼を待つのはいつものこと。

お客さんとのアフターに付き合わされたり、終礼が長引いたり。

理由は色々だったけど。