…だけど、 「あれ…?痛くないし、あたし立ってる?」 「おい、ブス」 後ろから、見知らぬ男の声が聞こえてきた。 というか…ブスっ…!? 聞き捨てならない!! あたしは勢いよく振り返った。 「はやく退けよ。重いんだよ」 そこには、いまどきな感じの男の子が立っていた。 あたしと同い年くらいかなあ? よくわからないけど、この人があたしを助けてくれた様子。 「す、すいませんでした!」 あたしは暴言を吐かれたことなど忘れて、素直に謝った。 .