「さ、行こうか、ラブゲームへ!」 むつきはあたしの手を取り、ルンルン気分で歩き始めた。 …ほんと、むつきってかわいいなあ。 なんで、あたしの周りにはこんなにかわいい人が多いの? あたしのブサイクさが目立つじゃん! 「うおっと…!!」 あたしがそんな事を考えながら歩いていると、ブーツが何かに引っかかったらしく、あたしは後ろによろけてしまった。 ―――コケるっ…! あたしは咄嗟に目を瞑った。 .