「むつき、行ってきなよ!」 あたしは精一杯、むつきの背中を押した。 「で、でも………」 「あたしなら大丈夫だから」 その言葉を聞いて安心したのか、むつきは行ってしまった。 …自分から言っておきながら、いざとなると寂しい。 「…飲み物でも買ってこよう」 そう思って外に出ようとした…が。 あたしは誰かとぶつかってしまった。 .