しばらくすると、ミヤが手に持っていたグラスをテーブルに置いた。 グラスの中の氷がカランと涼しい音をたてた。 「分かったよ。 今夜は俺ンとこに兄貴を連れて帰る。 貴志、安心して三日四日俺んとこに預けとけ。 お前にも休息が必要だろう?」 ミヤの突然の言葉に、全員が彼に注目した。 「……いいのか」 貴志が小さくかすれた声でそう言った。 「当たり前だよ、そんな顔すんなって。 もう、マサの二の舞にはさせたくないだろう?」 貴志は頭を下げながら「すまない」と言った。