力也は低いうめき声をあげながら私とミヤに支えられてよろよろと歩いている。
私とミヤは何も言わずに力也を運んだ。
いつもの場所にはキッドと貴志とミノルの変わらない顔ぶれがあった。
様子がおかしい力也に気が付いて、ミノルが叫んだ。
「オイ、力也どうしたんだよ!?」
二人が一斉にこちらを見た。
空いているソファーに座らせると、力也は力なくズルズルと落ちてしまい、そのまま地面に寝転んでしまった。
貴志は憤怒の表情で力也を睨みつけ、そこには軽蔑の色さえ見えた。
耐えきれずにミヤが叫んだ。
「テメェ、クスリきめすぎなんだよ!
貴志、このクソ兄貴に言って聞かせとけ!
早死にしてェのか!」
ミヤが取り乱して激怒し、力也と貴志に怒鳴り散らしている。
力也はごろんと転がったままで、貴志は無表情ながら強い瞳でミヤをじっと見ている。
すると、キッドが冷静な声色でミヤをなだめた。
「ミヤ、お前が熱くなってどうするんだよ……見てみろ」
そう言ってキッドが顎でしゃくったその先には、スースーと寝息をたてて眠っている力也の姿があった。
それを見たミヤは、
「めでてぇ野郎だ」
と、吐き捨てて、ミノルの隣に腰を下ろした。
それからぐったりと背もたれに寄りかかって、力なく頭をだらんと下げたまま
「……お前はマサを知っているだろう……なァ、力也」
そう言った。

