私は店を勢いよく飛び出した。
噴水の所で蹲る。
店を出たのは深夜を過ぎていた。
まだ耳の奥では、男たちの苦悩の叫び声がこだましている。私はどうにもならなくて飛び出した。
あんなの、二人らしくない。私の体は、かすかに震えている。人間の狂気に恐怖を感じた。
キッドを失ってしまった私たちは、均衡をも失ってしまった。
大黒柱を失ってしまった一軒屋のように、もろく、崩れるしかないのだ。
私たちはどうなるんだろうね、このまま足を洗ったって、ただの不完全で不恰好な大人で、それこそ笑われながらふがいない人生を歩むことしかできないのだろうか。

