しばらくして力也と貴志が二人でやって来た。 二人ともどことなく気落ちし、深刻そうな顔をしている。 力也の長髪が乱れ、貴志も柄になく落ち着きのない顔をしたまま、二人は立ち尽くしている。 「オイ、座んないのか?」 ミノルは口にタルトを詰め込みながら言った。 私が二人にもタルトをつぎ分けていると、力也が低く言った。 「キッドが……いなくなっちまった」