「あ……こんにちは」
挨拶すると、相変わらず温かい笑みを浮かべてオバちゃんが言った。
「最近見かけないと思ってたんだけど、元気そうで何よりね」
まるで母親のような温かさで包み込んでくれるオバちゃんの言葉に、心もほくほくとあったかくなる。
ミヤとは三四回食べに行った。そして彼が消えてからは、顔を出していない。
「カンちゃんも見かけないけど、相変わらず写真ばっかり撮ってるんでしょう」
そう言えばミヤは昔から異国を飛び回ってばかりで、オバちゃんにとっては、当たり前のことなんだろう。
回数を積んでいけば私もそうやって快くミヤを送り出せ、平穏な気持ちで彼を待つことができるのだろうか。
けれど今は、ただただ日を増すごとに、貴方が恋しいよ。
それからオバちゃんと別れ、食材も買い込むと、商店街をあとにした。

