陽も沈んだので、私は服を着てクラウンへ行く仕度をしていた。 ノースリーブで真っ白なタイトのワンピースの上に、黒いコートを羽織り、鮮やかな黄色のクラッチバックを片手に持つ。 そんな私を見て、ミヤは言った。 「べっぴんなうえに、洒落てるよなァ。 いったい、どいつに貢いでもらってんだ?」 彼の顔は、半分だけ真剣だ。 「ばか、貰い物だよ。 イトコの、お姉ちゃん」 仮に私に別の男がいたとしても、ミヤはなんとも思わないのだろうか。 ……最低だ。