「ハル、写真いっぱい撮ったか?」
厚めの布団を敷き、私はミヤに腕枕をしてもらっている。
「うん」
「そうか。俺が現像しといてやるから、フィルムも換えてやるよ」
「ありがとう」
私がお礼を言うと、ミヤは天井を見つめたまま言った。
「トウキョウ座の近くにさ、夢星館っていう写真屋があるんだ。
俺がいないときには、そこで頼むといい」
「何だよ、それ。
ミヤがいなくなっちゃうみたいじゃないか」
私は軽くそう言ってみたのに、ミヤからの反応はなく、黙りこくったまま。
私はいっきに不安になった。
「ねえ、ミヤ、最近おかしいよ。
ずっと、上の空」
それでも反応がない。

