また車を走らせる。
アパートに着いたのは夜中で、送ってくれたミヤに礼を言った。
彼は何も言わず、私の頭を優しく撫でた。
私も静かに微笑んだ。
彼は私を大切に思ってくれているのか、一度だけ彼の中の葛藤を見ただけで、それからもミヤは私に触れることしかしなかった。
また行けるかな、海へ、ミヤと……。
疲れた私はクラウンに行かずにそのまま帰宅した。
部屋のドアを開けると中は騒がしく、キヨミちゃんが友達とお酒をはしゃぎながら飲み倒していた。
私には見せないはしゃぐ彼女の姿を見て私は微笑み、そっと自室へ向かった。
私は服を脱ぎ捨てると、化粧も落とさずに布団に潜った。
ミヤと別れて、こうして一人になっていると、海での出来事がありありと浮かんできて、それは私の胸をきゅうっと鷲掴みにした。
ミヤの笑顔、オレンジに染まった横顔、いっそう輝いたゴールドの髪。
けれど、彼の鋭い横顔が私の胸に刺さって離れなかった。
忘れようとして必死に振り払おうとしても、駄目だ、忘れようと思えば思うほど、いっそう鋭く私に深く突き刺さる。
私は布団を引き被って闇に身を委ねると、いつのまにか眠ってしまった。
こうして長い一日が終わったのだった。

