浜辺に車を止め、私たちは裸足になって水際まで走った。
人は、誰一人いない。
「冷たい!」
私は笑って言った。
「今日は貸し切りだな」
「うん」
「ハル!」
そう呼ばれて振り向くと、ぱしゃっと水とかけられた。
「……ミヤ!」
「ははは!冷たいだろ?」
私も負けじとふざけてミヤに水をかけてやる。
「やめろって、ハル!
カメラが濡れちまう!」
しばらくそうやって笑いあう私たち。
そして快晴の秋空と海のコントラスト。
私は思わず、ミヤに写真を撮っていいか尋ねると、カメラを貸してくれた。
青空のバックとミヤは最高のコンビだった。
レンズ越しに彼を追いかけ、いつの間にか交互に写真の撮り合いになっていた。

