「うまいか、楼!そうか、そうか。んじゃ、俺も。いただきます!」


と餅は、勢いよく箸をとって、刺身をパクッと食べた。


「うまっ…!」


そう言って、目をウルウルさせた。


「確かにうまいけど、目ウルウルさせんでも。」


サイコロステーキをパクつきながら、涼也が言う。


「うちの旅館の自慢は、この料理でもあるんですよ!」


仲居頭の松本さんが、笑顔で言った。