「着いたみたいです。行きましょうか。」


と日子が席を立った。

どうやら、代金は日子が払ってくれるらしい。


「いいんですか?そんなん悪いですし…」


と楼が遠慮して言った。
すると、日子はにっこり笑って、


「いいですよ。たくさん待ってもらったので。」


と言い、三人分の代金を払った。





そして、四人は喫茶店を後にして、旅館へと向かった。