すると、次は真剣な顔になっていった。


「でも、この幽霊現象が人間の仕業やとしたら、どうやと思う?」


「…手口は分かりませんけど、ありえないことではないですよね。」


楼が言いながら頷いた。


「そやろ。事件の真相を明日から調べるにしても、情報が少ないわ。涼也が知ってる情報はもうない?」


「俺、東京あんまり詳しくないし分からんわ。ゴメン。」


「そうか。謝らんくてええよ。まぁ、明日行けば、何らかの手がかりは見つかるやろ。」


と言って餅は一息ついた。すると、涼也が何か思いついた様な顔をした。


「どうしました?涼也さん。」


楼が聞くと、涼也がニッと笑った。


「俺も一緒に東京行ってええ?」





餅も楼も、ちょっとの間、言葉がでなかった。


すると、涼也がポツリ。



「なぁ、俺なんか、変な事言った?」








………………。