「日子から話は聞きました。わざわざ京都からすいません。」 悠夜は頭を下げた。それに対して餅は、 「いえ。全然そんなん気にしてません。こっちとしても、東京に来れて嬉しいです。…ところで、その子は?」 と笑顔で答えた。 今度は日子が代わって答えた。 「私達の子供の陽(ヒナタ)です。ほら、陽。ご挨拶して。」 日子が陽の頭に手をのせる。 陽が、小さく頷いた様に見えた。