「白い影が庭に…か。」 そう一言呟いて、餅はまた食事に戻った。 つられて箸をとめていた楼と涼也も、食事を始めた。 「あー、すき焼き久しぶりに食うわー!めっちゃうまい!」 餅が幸せそうな顔をして、肉ばっかり食べる。 「ちょっと、もっちー。肉取りすぎやって。野菜を食べなさい、野菜を。」 涼也が餅の皿に、野菜を盛る。 「何すんねん、涼也!お前も野菜食え。」 餅も、涼也の皿に野菜を入れていく。 そんな事をしてる二人の間で、楼が、肉をヒョイヒョイ取る。 が、それを餅が見逃さなかった。