「親以外の人に怒られるのって新鮮じゃん。 俺らわざと騒いでばっかいたら、いつの間にかおばちゃんも一緒になって騒ぐほど仲良くなっちゃって。」 分かる気がした。 おばさんはダメなことはダメってきちんと注意してくれる人。 それがおばさんの優しさ。 「そんなある日、秋だったかなぁ。 ちょうど制服が半袖から長袖に切り替わる頃。 俺と大剛はこの公園でみんながくるの待ってたんだ。 大剛ってさ、無口だし年上だし、中学生の俺にとって恐れ多い存在だったんだ。」 今だったら笑い話だけど、と付け足した。