「以心伝心のポーズだよ?」 無邪気に言う柊くん。 心臓に悪いからやめてください。 ドコドコいう心臓をなだめてから、真っ赤になったのが気まずくて少し言い訳をした。 「左手どうしじゃ、合わないじゃん。」 「いいんだよ。 左手のほうが心臓に近いだろ。」 じゃあ、私のドキドキも以心伝心しちゃったかな? 柊くんの笑顔に私の心臓は弱いみたいだから。 ミルクティーをちびりちびりと飲みながら、帰る時間を遅らせてる私がいた。