「ごめんごめん。 怒んなよ~。」 柊くんが私のほっぺをつついたりつまんだりいたずらを始めた。 「柊くん私のこと馬鹿にしてるでしょ。」 「そんなことないよ。 『かりん』っていいじゃん。」 私はむうっとむくれた。 「どこが!?」 「鼻だけじゃなくて、ほっぺまでりんごみたいに真っ赤で可愛いよ。」 柊くんがにこって笑うから、なんだか照れてしまった。 「それに俺りんご1番好きだし。」 私は怒ったふりを続けて真っ赤になった顔を柊くんのほうに向けなかった。