「『か』。」 柊くんは首を横に振った。 「『はな』?」 「当たり。」 柊くんは『花』の下に『はな』と読み仮名をふった。 「この読みで思い付く漢字といえば?」 「この『鼻』?」 私は自分の鼻を指差しながら答えた。 「そうそう。」 柊くんはさらに『鼻』と書き足した。 「『林』は何かの略なんだけど何だと思う?」 うーんと私は首を捻った。 『りん』? それとも『はやし』??