りんごゆき


「次の問題。
かりんを漢字で書くとどうなるでしょう。」

「普通にこうじゃないの?」



私は柊くんから手帳を受け取って新しいページに『花梨』と書いた。



「植物の名前だと思ってたけど。」

「ぶっぶー。はずれ。
だけど漢字は半分当たり。」



柊くんは私が書いた横に『花林』と書いた。



「これが正解です。」



私には全然分からなかった。



「なんでー?」

「ここからが連想ゲームだよ。」



柊くんはペンで『花』を指して

「何と読むでしょう。」

と言った。