りんごゆき


柊くんがネガティブな発言をするなんて珍しかった。

いつだって前向きでいるってのが柊くんのポリシーみたいなものだったから。



「そんなことないよ。」



こんな時こそ私が明るくいなきゃいけないと思った。



私が怒ったり悲しんだり元気のない時、柊くんは励まし続けてくれたのだから。



「変わってしまうのは寂しいけど…。

でもその中にも

『絶対にこれだけは変わらない』

って想いを持ち続けることが大事なんじゃないかな。
見掛けは変わってしまっても想いが変わらなければ、それは変わってないと思うの。」