りんごゆき


謝らなきゃいけないのは私の方だった。





大剛さんは勝手なこと言ってるわけじゃない。

自分のことより大切なヒトがいて、幸せにするために苦汁の決断だったんだ。



柊くんはたぶんこのことを知っていたんだ。

だから余計に、まだバンド続けたいなんて言えずにいたのに。



私はみんなのためなんて、結局自分のために大剛さんの家に来ていたんだ。

みんなしっかり考えていた。

相手を思いやっての自分の意見を持っていた。