私は柊くんの言葉を遮って、もう1回靴を履き外に飛び出した。 柊くんは相手のこと考えすぎる。 もっと我が儘になってもいいのに。 走っていると冷静になった頭の片隅から、 『おまえの口出すことじゃないぞ』 って聞こえた。 でも、私は少なくとも大剛さんに解散の理由を聞かなきゃ納得できそうになかった。 そうしてひたすら大剛さんの家まで走った。 何回かみんなで遊んだこともあり場所はだいたい知っていた。 うろ覚えながらも何とか到着し私は大剛さんの家のチャイムを鳴らした。