クラスの王子様

荷物を置くと優希は2人に引っ張られベットの上にちょこんと座った。
端樹が優希の左の耳元で和樹が右の耳元で同時にささやいた。

「3人で寝たらエエやん。」

ドキッとした優希は顔が真っ赤になった。

「絶対にやだ。」

優希は恥かしながら2人に怒鳴りつけた。

和樹が
「やっぱり端樹の寝相が嫌かぁ。こいつ寝てる間に顔殴ってくるからなぁ。」

端樹が
「お前かて俺の顔に足のせて、俺に不愉快に目覚めさせたやないか。」

2人のやりとりを聞いて優希が2人の間に入った。

「そぉいうことじゃなーい!!!」

大きな優希の声に2人もビックリして言い争いは止まった。

「私はソファでいいから。1週間ぐらい平気だから。」

少し冷静になって優希が話をまとめた。
和樹と端樹は、はいとしか答えずこの話は終わった。