風に舞う

淡い淡い

ピンクの花びら

桜の花びら

春の始まりを告げる



耳をつんざく

蝉たちのコーラス

暑い暑い

夏の始まりを告げる



緑色の木々の葉に

紅い紅い

穴を空けるような紅葉

秋の始まりを告げる



空中を

ひらひら

ひらひら

舞う粉雪が

寒い

寒い

冬の始まりを告げる



風に舞う桜を見ている時

蝉のコーラスに耳を傾けている時

真っ赤な紅葉を見ている時

小さな妖精のような粉雪に目を奪われている時

ふと

想いを馳せる

四季折々の

どんなに美しい

風物詩より

君が美しいと思う



遊んでいても

勉強していても

寝ていても

頭から離れない

君のその笑顔が



恋の始まりを告げる