2月20日。


自分の生きる意味さえもわからないまま…戸惑い歩き続ける今を輝きたいと、願う人がどのくらいいるのだろうか。


きっと、たくさんの人がいるのかも知れないが…少なくともこの二人は意味を、輝きを見つけていた。


『ケイゴ。お待たせ』


レイナは一人歩道橋で待っていたケイゴに言った。


ケイゴは黙ってレイナをじーっと見つめていた。


『ど、どうしたのケイゴ!?』


『いや、何かいつもと雰囲気が違うから少し驚いたんだ』


ケイゴはニコッと笑った。


『だって今日はデートだもん』


レイナは笑顔で言った。


『そうだね。なぁ、レイナ…ごめんね。最近仕事忙しくて、せっかくのデートも夜しか出来なくてさ』


ケイゴは申し訳なさそうに言った。


『ううん、良いよ。それに何か最近のケイゴは、最初会った時と違って毎日が楽しそうだし』


レイナはニコッと笑った。


『え!?そう見えるかな?』


『うん。何か輝き出したって感じ』


レイナは笑って言った。


『最近デザインも任され始めたんだ』


ケイゴは嬉しそうに言った。


『凄いじゃんケイゴ。やったね』


レイナは自分の事のように喜んだ。


『うん。…そうだレイナ。今日はどこ行きたい?』


『う〜ん、色々行きたいトコあるけど…遊園地が良い!!』


『遊園地か…よし、じゃあ行こうか』


ケイゴはレイナと遊園地へと向かった。